心の衛気

zoomオンラインでは、毎月1回マインドフルネス瞑想のクラスがあります。
月1回しかないですが、繰り返しアーカイブで視聴可能ですので、何度でも練習したりできます。

今月のテーマは、『衛気を養おう!』なのですが、この衛気(えき)というのは、中医学の言葉でいわゆる免疫力の一つを指します。皮膚の外側にバリアのように働く免疫力のことで、気管支と関係があり陰ヨガでは肺や呼吸に関連していると考えます。

瞑想哲学の世界には、衛気という言葉はないですが、あえてその観点から衛気を語ってみたいと思います。

瞑想も免疫力を養う側面が大いにあると思います。心の免疫力です。

心の免疫力とは、心を強くすることを意味しますが、何に対しても壊れない心とか、何が起きていてもへっちゃらというの感覚とは違います。瞑想の練習で培う心は、より真剣に共感を感じる心であったり、慈悲の心に気づくことだったり、利他を最優先する心を育てるので、私たちが普段意味する「強さ」とは少し違うかもしれません。

瞑想は、心の反応の癖をまず知ることから始めて、心を手懐け、しつける作業です。つまり、周りで起きることに対して、感情ですぐに反応したりせずに、冷静に落ち着いて、起きたことを明確にありのままに素直に受け取ることを訓練します。心の感じるセンサーはどんどん大きくなるけれど、それによって振り回されたりせずに、全て起きることを受け止め許容することをするのです。

何故、心をそんなふうに手懐けることが大切かというと、無駄な心のエネルギーを使わないためです。現代社会は、無駄な心のエネルギーを使わされる場面が多々存在するように思うのは私だけでしょうか。反射的に反応しやすい情報が多く、じっくり地に足をつけて何かを行うことがどうしても少なくなりがちです。心はどんどん潤いを失い、不必要な競争を強いられささくれ立っていき、人が人らしく生きることを奪われている気がします。

本当に、そんな生活、そんな人生でいいのでしょうか。

無駄に心のエネルギーを消耗することで、心の衛気はどんどん弱くなり、自分の殻に閉じこもり、さらに心は狭い空間で生きることになります。衛気とは外側のバリアです。瞑想をすることで、どんどんそのバリアを大きくしていき、最後はそのバリアさえいらなくなる境地に辿り着けるのです。それが本物の心の衛気なのではないかと思いながら、今月のレッスンをしていました。

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