5月のテーマ:動じない心身を養おう!

動じない心身を養おう!

これは、5月のJunostyleのzoomオンライン(ヨガとマインドフルネス)のテーマです。ヨガをしていれば達するテーマでもありますし、マインドフルネス瞑想をする上ではとても直接的なテーマだと思います。今月も、新潟のスタジオから発信していきます!

瞑想は、心へのアプローチをしていますが、その題材となる心そのものが何かに囚われているとなかなか正しく心を知ろうとか、心で経験していることを捉えようとかいうことは難しいです。私も含めて多くの人が、自分の”私欲”に包まれて生活しています。そして、そのことに気がついてないか、自分を持っていることが100%良いことだと誤解していたりもします。だから、心の勉強は難しい。

私は、どちらかと言うとポジティブ思考をするタイプです。何かコトが起きても、それは私にとっていいコトだとか、未来に繋がる苦しみなんだとか、そんな解釈をして生きてきました。実際に、辛かったことも後になって自分の糧になっていることがほとんどです。”ただでは起きない”精神もあるのでしょう。困難の経験からいい未来を作ろうと努力してきたとも思います。

マインドフルネス瞑想を日常に入れ始めた頃に、先生から、

「ポジティブ思考も、煩悩の一つだ」

と言われました。つまり、いいと思っていたこのポジティブ思考の私の癖は、苦しみを生む原因なのだということです。

私が勉強している瞑想のベース哲学であるチベット仏教では、物事は常に移り変わっている(無常)という考え方が基本にあります。起きたことをポジティブに捉えたとしても、次の瞬間にはそうではないかもしれない。ポジティブに片づけているのは私の側の思考のパターンなだけであって、人の思考をかえすことなく純粋に起きていることは別だということです。

ポジティブな見解を続けたいと思えば、またポジティブな評価が必要となり、その繰り返しが苦しみを増殖します。思考の世界と現実の世界との差異ができて、その差異を埋めることができないからです。ここで、厄介なのは、いらぬ感情が出てくることです。不安、焦り、嫉妬、怒り、悲しみ、などなどいろんな感情が物事をどんどん複雑にしていきます。そして、私たちは動揺し、さらに余計な思考や感情を増殖し、心も体も落ち着かなって余計な行動をしたりします。

真実は、そこに一つの現実があるだけのシンプルなこと。私たちの思考や感情は、ポジティブ思考であれ、色付けしているに過ぎないのです。だから、動じることのない心と体を養っていきたいというのが今月のテーマです。世の中はまだまだコロナで不安定な状況です。さらには、侵略戦争といった痛ましいニュースが連日流れてきます。平常心を保つこと、余計な感情や思考に振り回されない心を育てること、健康維持ができる健やかな体を養うことはこのご時世にとても大事なことだと思います。

写真は、人間将棋を見に天童市に行った時のもの。将棋に強くなるのもきっと動じない強い心を持ち合わせることが大切なんじゃないかなと思います。困難な時こそ、感情に振り回されずに、その困難と一緒にいられるか。そんな自分になりたいと思います。

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